Z世代、X世代という言葉を良く耳にしますが、具体的には何歳くらいの世代をさすのか、またその特徴とは何だろうと思われている方も多いと思います。今回の記事では、「若手育成と技術継承の極意:40代~50代ベテランエンジニアがメンターとして活躍するための心構え」というテーマでお送りします。部下との人間関係に悩んでいる方にお勧めの記事です。
1.Z世代とは

1996年~2012年頃生まれ
今、何歳
2026年時点で14歳~30歳
社会問題への関心が高い世代です。
Z世代は、社会問題について非常に関心が高い世代です。具体的には、経済、社会、人権、ジェンダー平等、平和などの問題に非常に関心を持っています。
「コストパフォーマンス」を重視する
コストパフォーマンス(略してコスパ)とは、モノやサービスに対して支払った全ての費用に対して得られる満足度や価値が高いかどうか判断する基準のことです。Z世代は、全ての行動に対して、インターネットでコスパが高いか調べてから実行にうつす傾向があります。
「タイムパフォーマンス」を重視する
タイムパフォーマンス(略してタイパ)とは、何か行動を取る際に、出来るだけ短い時間内に効率的に満足度を高めることができるかどうかで、その行動を取るかどうかを決める概念のことです。Z世代は、全ての行動に対して、インターネットでタイパが高いか調べてから実行にうつす傾向があります。
モノへの所有欲が少ないです。
Z世代は、X世代とは違いモノをたくさん集めるのではなく、自分にとって必要なものかどうかを厳選してから購入します。ミニマリスト(本当に必要な必要最小限のものだけで生活している人)に近い傾向があります。
独特な自己表現をする
Z世代は、自分にとって価値が高いかどうかを常に重視します。例えば、ピンク色の髪が似合うと自分が思うのであれば、他人の価値観に左右されずに髪をピンク色に染めます。
ダイバーシティの価値観を持っている
ダイバーシティ(多様性)とは、ジェンダー平等、人種、障害の有無、性的指向、宗教、生まれ育った文化、などのことです。Z世代は、これらの項目に違いはあっても、その違いを尊重している世代です。
デジタルネイティブ
生まれる前から、ネット環境があった世代です。すなわち、物心ついた時からPC、タブレット、スマホでインターネットへのアクセスができていた世代です。そのため、キャッシュレス決済などにも抵抗感がない世代です。
この世代は、なんでもAIやインターネットで調べる癖があります。ただし、AIやインターネットの情報が必ずしも正しいとは限らないので、その点には注意が必要です。
参考出典:バヅクリHR研究所 Retail Leaders Sprocket YAHOOニュース
言葉の意味辞典 知っトク NTTドコモビジネスX株式会社 Money Forward クラウド note
2.X世代(Generation X)とは

1965~1981年生まれ
今、何歳
2026時点で45~61歳
クビが怖いので仕事に対して忠実です。
平成の大不況と言われる不安定な雇用条件のもと、仕事をしてきた世代です。仕事をクビにならないために、残業が美徳とされても、言われるままに従ってきた世代です。
個人主義
X世代は就職氷河期世代と時期が重なります。企業は自分を守ってくれないので、会社でむやみに仲間を作らず、個人主義で仕事をしてきた世代です。また、少しでも条件の高い職場があれば、転職をする傾向があります。
ブランド品を好む傾向があります。
バブル景気を経験している世代ですので、価値が高いモノを選ぶ傾向があります。そのため、何かモノを購入するときには、ブランド品を選ぶ傾向があります。
デジタルイミグラント
X世代は産まれてから成人するくらいまでアナログ環境で育ってきた世代です。成人後はインターネットの普及に対応してきた世代です。人生の途中からインターネットに触れているため、「デジタルイミグラント」と呼ばれます。そのため、インターネットやPCに抵抗感を持っている方も少なくない世代です。
参考出典:社会人の教科書 Adecco Loyalty Marketing,Inc. SERVICE FOR BUSINESS Sprocket
3.メンターとは

メンターとは、入社したての新人社員や若手社員に、上司ではなく人生経験が豊富な先輩として、公私に渡り相談に乗る役目のことです。具体的な相談範囲とは、個人の成長のために、業務上のスキルだけではなく、仕事のキャリア形成はもちろんのこと、プライベートまでも、その相談範囲に入ります。メンターとは、言わば信頼できる相談役のことをさすと言えるでしょう。
参考出典:GLOBIS CAREER NOTE lotsful Magazine
4.40~50代ベテランエンジニア(X世代)に期待される役割

実現可能な実装を作る能力を継承する。
非エンジニアであるクライアントに、プロジェクトの専門的な説明を分かりやすい言葉で伝える能力、また、クライアントからのリクエストを実装可能な仕様書に盛り込む能力を、Z世代はX世代より技術継承をしなくてはなりません。この2つの能力こそがAIでは代替が効かないスキルとなります。ですので、X世代のメンターにお手本となってもらい、この2つの能力を上げていく必要があると言えるでしょう。
ベテランエンジニアがプロジェクトに入ることにより、安心感が生まれます。
Z世代でいくら才能のあるエンジニアがプロジェクトに参加していても、若さゆえの経験不足を心配されます。ですので、X世代である経験豊富なシニアエンジニアが、そのプロジェクトに参加する事でクライアントやジュニアエンジニアに安心感を与えることが可能になります。
PM(プロジェクトマネージャー)の役割を果たす。
PM(プロジェクトマネージャー)の役割とは、仕様書に基づき、プロジェクトの計画・実行・監視などを担当し、プロジェクト全体の計画やその進行を担うことです。具体的には、タスクやスケジュール管理、リスク管理、問題解決、チームメンバーの取りまとめ、予算や人員配置などを通じてプロジェクト完了に導く役割のことです。
メンター
先ほども触れましたが、X世代はZ世代のメンター(公私含めた相談役)として、役割を果たすことが求められています。このメンターとしての経験があるならば、転職市場での価値が高まります。
技術継承
X世代はZ世代に対して、自分が持つ技術を次世代に残すための行動を取らなければなりません。そのため、プレイヤー兼メンターの役割を求められます。
Z世代である20代~30代エンジニアの仲間になり、共に学ぶ。
Z世代はトップダウン型の指示命令は苦手としています。ですので、X世代は上司やメンターの立場で案件を一緒に考えるというスタンスが必要です。つまり上から目線ではなく、同じ目線でともに学んでいくというスタンスで仕事に取り組む必要があります。その際に、X世代は、Z世代に知識や知恵、経験などを継承できるように心がけましょう。
まとめ

今回の記事では、「若手育成と技術継承の極意:40代~50代ベテランエンジニアがメンターとして活躍するための心構え」について詳しく見てきました。シニアエンジニアにとって、若手育成のためにメンターの役割を果たすのは、一見面倒くさいことかもしれませんが、顧客であるクライアントにシニアエンジニアが持っている経験や知識を再評価してもらうためにも、メンターの役割を果たす意味はあると言えるでしょう。今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。