Z世代の動かない部下をもつ苦労話には事欠かないというX世代のベテランエンジニアが多いのではないでしょうか。ですが、それはZ世代の部下のせいにしがちなだけで、ベテランエンジニアにも責任の一端はあるのかもしれません。そこで今回の記事では、「動かない部下に悩む40代必見:ベテランエンジニアが教える効果的なチーム育成術」というテーマで簡潔に考察していきたいと思います。最後までお付き合いいただければ幸いです。

1.なぜ部下は自発的に動かないのか

新人エンジニアに多い、間違った完璧主義を持っている

新卒で入社してきた人は、大学や専門学校でプログラミング技術を学んできた方も多いです。その中には、学校の先生にプログラミング能力をすごいと褒められた人も多いでしょう。その結果、プライドが高く、間違った完璧主義者であることも少なくないです。完璧主義者であるため、完璧にできないことには手を出さないという傾向があります。新人のうちは、プログラミングはできても仕様書の読み取りや作成が正確にできないことも多いので、学生時代のプライドを脱ぎ捨て、ベテランエンジニアの指示を素直に聞く様に働きかける必要があります。

間違えるのが怖い

実際にジュニアエンジニアが業務でプログラミングをする際に、間違いを指摘されるのが怖いと感じていることがあります。さらには、上司が怖い場合には仕様書について質問するのもはばかられると思い込んでいる方も少なくないです。これは実は間違いで、上司は常に気軽に質問をしてほしいと思っています。ある程度間違ってコーディングをした後で、質問されても、その方がプロジェクトに迷惑をかけてしまうことが多いと言えるでしょう。

上司とのコミュニケーションが苦手

学生時代にアルバイトなどをしてこなかったなどの理由で、年上の大人と今まで一緒に仕事をしたことがないという新人もいることでしょう。そのため、年上である上司とのコミュニケーションをどうやって良いのかわからないので、自ら考え動けないことにつながっています。

叱られるのが怖い

新人の頃は、新人なりに「こうやって動けばプロジェクトはうまく遂行できる」というイメージを持っています。しかしながら、勝手なことをして叱られるのは割に合わないと思い、自発的に考えて動くことを放棄しているという現状があります。

自己効力感が低い

自己効力感(Self-Efficacy)とは、目標を達成するために必要な課題を自分ならばうまくこなせると認識していることを指します。この自己効力感が低いと、自分自身で課題を解決するための能力が低いという認識しているため、目標を達成できません。新人の頃は、経験不足から自己効力感が低い場合は多いので、受け身になりがちで、自発的に考えて動かないことにつながっていると言えるでしょう。

参考出典:とこキャリ GLOBIS CAREER NOTE 仕事で役立つビジネススキルを基礎から学ぶキャリアアップ大学 THEORIES

2.ベテランエンジニアが自発的に動かない部下を変える方法

ベテランエンジニアが部下へのマネジメントを変えると、理想的なチーム育成につながります。具体的には下記の方法があります。

新人のモチベーションを下げないように工夫をする

新人の内は、基本的なコーディングを任されることが多いので、モチベーションが下がってしまうことも珍しくはないでしょう。ベテランエンジニアは、新人のモチベーションを下げないために、こまめに新人の部下を褒めるなど自己効力感が上がるように仕向ける必要があると言えるでしょう。

忙しくても最後まで話を聞くことで、新人から信頼されるようになる

ベテランエンジニアは、クライアントとの打ち合わせ、プロジェクトの進行管理など、ただでさえ仕事で忙しい毎日を過ごされていると思います。しかしながら、新人が何か報告をしてきたら、新人を成長させるために話を最後まで聞いてあげて欲しいです。新人が「この上司は私の話をきちんと聞いてくれる」と思えば、今後、新人は上司に対して、信頼を抱くようになります。きちんとした信頼関係が築ければ、その後の仕事をスムーズに進めていくことができます。

「ありがとう」という言葉が持つパワー

常日頃、人様に対して「ありがとう」という感謝の気持ちを持つのを心がけると良いでしょう。例えば、部下が仕事を終えたら、「終了報告ありがとう」といえる上司は部下から信頼されます。

ベテランエンジニアと新人との間の「このくらい出来て当たり前」という基準を同じものにする努力をする

ベテランエンジニアが新人に対して思っている「このくらい出来て当たり前」という基準が、実は違っていることが多々あります。この差は、主に両者の開発における経験値が違うことで発生しています。この両者の「このくらい出来て当たり前」という基準を同一にするために、新人に対して、事前にスキルのヒアリングをしておく必要があります。このヒアリングを行うことで、行わなかった場合に起こるであろう最悪の事態を回避することができます。

新人が複雑に考えないようにする

新人のうちは、仕事を複雑に考えがちです。仕事だけではなく目標を解決するためには、物事をシンプルに考える癖を身に着けると良いでしょう。そのため、ベテランエンジニアは新人が複雑に考えないように、仕事の指示はシンプルに行うようにしましょう。開発現場では、物事をシンプルに考え、コツコツ努力していくことが求められています。

記憶を当てにせず、記録で仕事をさせる

記憶というものは、意外とあやふやで間違っていることが多いです。そこで新人に求められるのは「正しく記録する能力」です。丁寧かつ正確なメモ書き、その書いたメモをベテランエンジニアが全てチェックした上で業務を行うことを習慣づけましょう。正確なメモ書きさえあれば、新人でも1人前のお仕事ができるようになります。これはミスを犯した時にも、正確な記録がなされていれば、新人1人でもミスの訂正ができるようになります。

ベテランエンジニアの方から話しかける

新人のうちは会社に出社しているだけで、妙な緊張をしてしまうことがあります。そこでベテランエンジニアが心がけなければならないのは、少し気を遣うことが大事になってきます。仕事での会話だけではなく、挨拶はもちろんのこと、例えば、天気に話をするとか、お菓子は何が好きか?などたわいもない話をするのが効果的です。これだけで、新人の心が癒され、妙な緊張感にさいなまれなくて済みます。そうすることで、良いコミュニケーションづくりへとつながっていきます。ただし注意も必要で、彼氏や彼女がいるのか?という質問は、セクハラ認定されがちなので避ける方が良いでしょう。

参考出典:コミュトレ新はたらき方戦略 DIAMOND online コミュトレ新はたらき方戦略 wovie note kaonavi人事用語集

まとめ

今回の記事では、「動かない部下に悩む40代必見:ベテランエンジニアが提案する効果的なチーム育成術」について簡潔に見てきました。せっかく同じ会社やプロジェクトに携わっている組織人ですから、気持ちよくお仕事をしたいものです。ここでご紹介させていただいた方法が少しでもお役に立てれば幸いです。今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。