新人でIT業界に身を置いて8年、30代に入ったITエンジニアに求められるキャリアとは、どういったものなのでしょうか。今までは、マネジメントかスペシャリストの2つに分類されました。しかしながら、IT技術革新により、求められるキャリアに選択肢が今までの2つから5つに増えてきています。そこで今回の記事は、「マネジメント?スペシャリスト?30代ITエンジニアが選ぶべき道」をテーマに、簡潔に両者の特徴、5つに広がった選択肢などについて簡潔にみていきたいと思います。最後までお付き合いいただければ幸いです。

1.そもそもスペシャリストやマネジメントとは、どういう仕事をさすのか?

スペシャリスト

スペシャリスト職とは、特定の技術領域において高度なスキルを習得して、技術的な課題解決を行うのが仕事です。必要なスキルは、問題解決能力、高レベルの専門知識、新しい技術に対しての学習意欲、高レベルの技術力などが挙げられます。

マネジメント

マネジメント職とは、「チームの生産性の最大化」という目標達成に向けて、組織の経営資源(情報・物・金・人物)を運用してチームの成果を最大化する職位のことです。必要なスキルは、コーチング、コミュニケーション能力、リーダーシップなどが挙げられます。

参考出典:note  DriveLine マネディック TechAgentLab

2.なぜ、30代エンジニアがマネジメントか、スペシャリストを選択しなければならないのか?

マネジメント職へのシフトは新しいやりがいにつながる。

マネジメント職は、プレイングマネージャー以外では、自分ではコーディングをしなくなり、プロジェクトを管理していくことが仕事になります。ここで求められる能力とは、コミュニケーション能力、コーチングスキル、問題解決能力、リーダーシップの発揮などになります。マネジメント職は、これらの能力を発揮して、チームを案件完了まで導いていくことが新しい仕事であり、新しいやりがいになると言えるでしょう。

生成AIの台頭でキャリア戦略が変わりつつある。

エージェント型AIの台頭により、AIがコーディングまでする時代に突入しました。そこで求められる能力は、AIが書いたコードをレビューするということです。言い換えれば、人間がAIの間違い探しをするという役割にシフトしていくという現象が起きています。このことを踏まえ、スペシャリスト職でコーディング能力を磨くよりも、マネジメント職で、開発チームを率いたり、クライアントへの営業をかけることに比重が置かれるかもしれません。

マネジメント職の方が、給与が高い。

30代になれば、介護や結婚、または推し活などで高い給与が欲しくなる年代に突入したと言えるでしょう。そこで、給料の高いマネジメント職へのシフトを考える方も少なくありません。

企業側がマネジメント職を求めている。

大卒の場合、IT業界の身を置いて8年で30代に突入することになります。会社側としても、8年の経験を積んだプログラマに次のステップであるマネジメント職に就いてほしいという願望が出てきます。プログラミングができるマネジメント職はクライアントへ営業もかけられるので、会社が望んでいる答えの一つだと言えるでしょう。

DX時代はマネジメント職に対する需要が高いです。

昨今はDX「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」時代と呼ばれています。このDX時代とは、生活スタイル、社会、ビジネスなどにおいて新たな価値を生み出すために、デジタル技術を活用する時代のことです。この様な時代においては、コードを理解していてクライアントの要望に対してヒアリングをまとめるのが上手なマネジメント職の存在が非常に重宝されます。

どの分野での市場価値を高めることができるか。

プログラマには、将来に向けて大きく分けて2つの選択肢があります。それはマネジメント職とスペシャリスト職です。例えば大学卒業から数えて8年目の30歳ころには、その人の強みや適性が表れてくるので、どの分野での市場価値を増加させることができるか、その専門性や方向性を見極めていく必要があると言えるでしょう。

参考出典:TechAgentLab バビロンのキャリアブログ note  DX SQUARE

3.IT技術革新によってキャリアパスが変化していきています。

昔は、30代エンジニアにはマネジメントかスペシャリストの2つしか選択肢がなかったのですが、今は大きく5つに分類されます。ここでは簡潔に各仕事についてみていきます。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、IT技術を駆使して、企業が抱える業務上の問題や経営上の課題を解決する職位のことです。業務上の問題を解決するために、システムを導入することに加えて、IT戦略を立て、スムーズな経営を心がけ、企業を成長させます。すなわち、クライアントからヒアリングした経営ビジョンに対して、どのようなIT技術を使用するのか決めていく職位のことです。

テックリード、フルスタックエンジニア=技術職

特定の技術分野で高いプログラミング能力を持っているエンジニアが選ぶ職種が、テックリード、もしくはフルスタックエンジニアです。

テックリードとは、システム開発において設計・実装・品質管理などの技術面から引率するリーダー職のことです。システム開発やシステムの技術品質において、プロジェクト全体の技術的な方向性を決定することができる職位なので、その責任を持つという特徴があります。

一方、フルスタックエンジニアとは、インフラ、バックエンド、フロントエンドなどといった複数の技術領域に対して、深い知識やスキルを持ちあわせていて、複数の開発工程を一人で担当できるエンジニアのことです。

PL(プロジェクトリーダー)、PM(プロジェクトマネージャー)=マネジメント職

PL(プロジェクトリーダー)を経て、PM(プロジェクトマネージャー)になっていくという成長プロセスがあります。具体的に言いますと、PLがプロジェクト内の1チームの担当としての責任を負うのに対して、PMはプロジェクト全体の責任を負います。

フリーランス

開発において即戦力になる技術力がある場合には、会社を離れて、フリーランス(個人事業主)になるのも一つの手段です。会社を離れるので、案件の選択や仕事における自由度は増します。しかしながら、組織に属していないので、自ら営業する必要があり、案件が獲得できない場合には、失業状態になります。そういった場合には、手数料は取られますが、案件獲得のために就職エージェントを頼るのも1つの方法だと言えます。

情シス、社内SE

客先常駐勤務に疲れたなどの理由で、情シス、社内SEを目指す人も少なくないです。プログニアの定義を引用すると、

情シスとは、会社が理想とするIT戦略を作り、実行に移すために、会社の経営戦略に基づいて行動する職種のことです。

一方、社内SEとは、所属する会社の業務をスムーズに実行するために、システムの開発、運用、保守などを行う職種のことです。

参考出典:her.jp プログニア Izul プログニア Engineer Labo Tech Go 

ルートテック

まとめ

今回の記事は、「マネジメント?スペシャリスト?30代ITエンジニアが選ぶべき道」をテーマにお送りしてきました。生成AIなどのIT技術革新により、30代ITエンジニアのキャリアにも5つの働き方の選択肢ができているので、慎重に進路を選ぶ必要があるのではないでしょうか。今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。