フリーランスエンジニアとか、良く聞くけど会社員のエンジニアと何が違うのか、興味を持っている人は多数いらっしゃるでしょう。そこで、今回の記事では「フリーランス?起業?40代から始めるITエンジニアのための新しい働き方入門」について簡潔に考察していきます。最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
1.フリーランスという働き方とは

フリーランスとは、Wikipediaを引用すると「特定の企業や団体に所属したり、特定の組織の活動に専従したりしておらず、したがって雇用契約や労働契約の関係を結んで労働力を提供するのではなく、業務委託などにより自らの技能をサービスや成果物を通じて提供することによって生活する、社会的に独立したライフスタイルの個人事業主を指す総称である」と、このように定義づけられています。
この個人事業主になるためには税務署に開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)を提出する必要があります。フリーランスエンジニアは、個人事業主になってからは、会社員ではないので、自ら営業をしてクライアントを探し、業務委託契約を結んで仕事をしていきます。ここで言う業務委託契約とは、3種類あり、請負契約、委任契約、準委任契約のいずれかに分類されます。
2.起業とは

通常、起業とは、複数人の社員を集めてするものです。そのためには、社員に対してお給料を払わなくてはなりません。ベンチャー企業の間には、そのための資金調達がものすごく大変です。だったら、自分1人で起業すれば良いという意見もあるでしょうが、あまり現実的ではありません。その場合、フリーランスの方がオススメです。本記事では、フリーランスの方について簡潔にみていきます。
参考出典:税理士法人植村会計事務所
3.リスキリングを行ったのち、フリーランスエンジニアになりましょう。

リスキリング(IT技術の大幅な進化に対応するため、新たなスキルを獲得して新しい仕事を見つけること)する際に、個人が得られる補助金には、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」と「教育訓練給付金」があります。これらを活用して、リスキリングをかしこく行いましょう。それでは、リスキリングをする必要性を下記でみていきます。
〇リスキリングをコスパ、タイパ良く行いましょう。
リスキリングは働きながら行うため、学習時間が限られます。そこで、短い時間で最大限の成果が出すタイパを考慮する必要があると言えるでしょう。また、個人で学習するので費用の問題も考える必要があります。ちなみに、有料のITスクール、学習プラットホーム、セミナー、専門書を購入して行う独学、無料のYouTube、図書館で専門書を借りた場合の独学などの学習媒体があります。
フリーランスエンジニアになる際には、案件獲得できるまでは無収入になりますので、お金にはシビアになっておくほうが良いでしょう。
〇退職前にリスキリングをして自分の市場価値を上げましょう。
会社員で無くなるため、自分の身を守る行動として、退職前に働きながらリスキリング(IT技術の大幅な進化に対応するため、新たなスキルを獲得して新しい仕事を見つけること)を行いましょう。
〇案件獲得などの営業活動も自分で行わければなりません。
会社員を辞めるので、クライアント企業に対して自分で営業を行っていく必要があります。そこで重要になのは、「ポートフォリオ(個人のスキルや経験、技術などの成果物をまとめた書類)」です。リスキリングをして、1つでも多くポートフォリオに書く項目を増やしておきましょう。
参考出典:レバテックキャリア Qiita LIFULL STORIES
4.フリーランスエンジニアになるメリットは下記の通りです。

〇通勤の苦痛から解放されます。
フリーランスになると、客先常駐の案件の場合を除き、自宅もしくは自宅近くのコワーキングスペースやカフェでプログラミングをすることができるので、通勤をする必要が無くなります。自宅がクライアント企業様から遠いフリーランスエンジニアにとっては通勤がないことは非常にありがたいです。また、通勤がないため、その分の時間を残業に使用することもできます。
〇年収アップが可能になります。
フリーランスに提示される報酬の金額は、会社員時代よりも高いです。その分、求められる市場価値も高くなっています。ですので、リスキリングをして、案件獲得をする必要があります。これが実現できれば会社員時代よりも年収がアップします。ただし、会社員ではないので、経理や総務事務を自分1人でこなす必要があります。
〇人間関係のしがらみを避けることができます。
会社員時代には、自社の人間関係、クライアント企業様の人間関係など多数の方々の中でコミュニケーションを良好にする必要がありました。それがストレスになっていたという方もいらっしゃるでしょう。フリーランスになれば、所属するシステム開発プロジェクトに関係する企業様の上司やPLやPM、チームメンバーとだけコミュニケーションを取れば良くなります。もしそれでも、クライアント先での人間関係がしんどかった場合は、プロジェクトが終了したら、そのクライアント企業様から離れることができます。ですので、しがらみに振り回され続けることはありません。このように、仕事の際には、ビジネスライクなスタンスで人間関係を築くことができます。
〇自分の裁量で仕事を選べます。
案件獲得する際に、自分が得意とする仕事だけを受注することができます。ただし、IT技術の進化が目まぐるしいので、将来に向けて案件を持続的に獲得していくには、新しい技術を勉強し続けなければなりません。
〇働く時間や場所に縛られません。
フレックスタイムの利用、また、セキュリティに気をつけながら気分転換に自宅近くのカフェでのプログラミングを行うなど自分が好きな自由なスタイルで働くことができます。
〇豊富な経験を活かすことができます。
40代になるまで、大学を出てエンジニアになったと仮定すると、約17年間エンジニアとして現場で活躍してきました。バグが生じてシステムが動かなかった、作業工程数の見積もりを間違えたなどの緊急事態に17年も対応してきたことになります。これらの豊富な実務経験こそが、全てのシステム開発現場で活かせるので、40代フリーランスエンジニアの需要は高いです。
〇自分のライフスタイルに合わせたキャリアを積めます。
40代になると子育て、介護など、人生における自身のライフスタイルに負荷がかかり、自分だけのことを考えて仕事を続けるのが難しい状況に陥ることがあります。そこでワークライフバランスを考えて、子育て、介護と両立しやすいリモートワークを選択することで、キャリアを中断または失わなくて済みます。
参考出典:Pe-BANK リクナビネクスト SAMURAI ENGINIEER Blog Workship
5. フリーランスエンジニアになるデメリットは下記の通りです。

〇確定申告をしなければいけません。
フリーランスエンジニアは個人事業主です。ですので、1年に一回確定申告を行い、正しい納税をしなくてはなりません。そのために、経理の専門知識を学んだり、経理事務を行う手間が出てきます。しかしながら、案件で獲得できる高い報酬を考えると必要な手間だと言えるでしょう。
〇各種休暇がありません。
フリーランスエンジニアには、会社員になる最大の恩恵の1つである「各種休暇」がありません。この各種休暇とは、産前産後休業、育児休暇、介護休暇、有給休暇などのことです。その分、報酬は会社員よりも高いです。
〇会社員と違い成果物に責任を負わなければなりません。
プログラミングをして出来上がった成果物には、会社員時代には会社が責任を負ってくれました。しかしながら、個人事業主であるフリーランスエンジニアは、成果物に対して責任を負う義務があります。これは案件から得られる月々の報酬が高いため、権利義務の法則からしかたないことだと言えるでしょう。
〇事務作業(経理事務など)や営業などを自分でやらなくてはなりません。
フリーランスエンジニアになると、自分1人なので、会社員時代と違い、営業さん、経理さん、総務さんと言ったスペシャリストに頼ることができません。その分、経理事務の勉強をしたり、自らクライアント企業様に営業をかけるなどに対応していかなければなりません。
〇成長する機会を失う可能性があります。
会社員時代には、会社からスキルアップのために学習プラットホームや講習会などに参加する機会が無料で与えられていました。フリーランスエンジニアになると、こういったスキルアップに関する費用を全額自己負担しなければなりません。手元のお金の不足で、学習プラットホームや講習会に行くことができなくて、エンジニアとして成長する機会を失うこともありえます。
〇福利厚生サービスが無くなります。
例えば、関東地区のエンジニアさんになじみのある「関東ITソフトウェア健康保険組合」を例にとれば、健康診断、保養所、格安でのスポーツジムの利用、格安でのディズニーランドのチケットなどの福利厚生を受けることができました。これらが全て無くなります。ですので、日ごろから貯金をしておく癖をつけましょう。
〇正社員よりも不利な立場になることもあります。
クライアント企業様との間に、何かトラブルが起きた時には、会社員の場合は会社がかばってくれます。もし、賠償金が必要な場合でも、一定額は会社が負担してくれることが多いです。ですが、フリーランスエンジニアの場合は、個人事業主ですので、責任はすべて自分で負わなければなりません。フリーランスエンジニアは高い報酬を得ることができるため、権利義務の法則からしかたないことだと言えるでしょう。
〇収入が安定しづらいです。
会社員時代とは違い、フリーランスエンジニアは自ら営業をして案件確保をしなくてはなりません。ですので、もし案件が確保できない場合は、すぐに無収入になってしまいます。収入が安定しづらいので、フリーランスエンジニアを選択した場合には、少なくとも半年分の生活費を貯金した上で、フリーランスエンジニアのキャリアをスタートするべきです。もし、ご自身で案件を確保できない場合には、エージェントサービスを頼ってみるのも1つの手段です。
〇正社員に戻ることが難しくなります。
40代でフリーランスエンジニアを選択した場合、再び会社員(正社員)に戻るのは難しいかもしれません。それは、会社員エンジニアの求人に35歳以下などの条件が付いていることがあるからです。ですので、フリーランスエンジニアを数年続けたアラフィフには、会社員(正社員)という選択肢は狭き門だと覚悟を決めた方が良いです。
〇社会保険料を自分が全額負担しなければなりません。
会社員時代は、健康保険や厚生年金を会社が半額負担してくれていました。会社員を辞めると、国民健康保険や国民年金は自分で全額支払わなければなりません。老後への備えを考えると、国民年金だけで老後を暮らすのは不可能なので、貯金やNISAなどを行い、老後に向けてお金をためておく必要があるでしょう。
参考出典:Pe-BANK リクナビネクスト SAMURAI ENGINIEER Blog Workship
6.フリーランスエンジニアが案件を自分で獲得できなくなった場合
IT系ベンダーが運営するIT系エンジニアのためのエージェントサービスであるライトスタッフがオススメです。

まとめ

今回の記事では、「フリーランス?起業?40代から始めるITエンジニアのための新しい働き方入門」を簡潔にみてきました。記事の中ではフリーランスエンジニアという生き方を選ぶ際のメリット・デメリットをみてきました。自分は人生をどう生きていこうと考える際には、ワークライフバランスで考えてみても良いかもしれません。今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。