AIが台頭してきた今、自分が学んできたプログラミング言語でコーディングはできるけど、将来が不安と考えるITエンジニアの方は多いと思います。そこでおススメしたいのは、プラスアルファでクラウド資格などを取得して「クラウドエンジニア」になることです。今回の記事では、「クラウドネイティブ時代を生き抜く!クラウドエンジニアになるための資格一覧」について、簡潔に考察していきたいと思います。最後までお付き合い頂けましたら幸いです。
1.クラウドネイティブとは。

〇クラウドネイティブとは何か。
クラウドネイティブとは、クラウドの利点をめいっぱい活用するシステムのことで、クラウド環境に特化した最新のアプリケーションの設計・運用・デプロイ・開発・管理などをする手法のことです。クラウドネイティブを採用することで、マイクロサービス、スケーラビリティ、自動化など、クラウドネイティブなアーキテクチャ設計の恩恵を受けることができます。
〇クラウドネイティブを採用するメリット
・クラウドサービス上に、柔軟にシステム開発ができます。
クラウド開発とは、オンプレミス環境とは違い、開発に必要な機器を保有する必要がないので、保守管理コストや機器の調達コストが不要になります。すなわち、初期投資を抑えながらシステムを構築できるのです。また、クラウド開発の場合、システムを構築するために必要なITリソースは、従量課金制度(必要な分だけITリソースを買えばよい)で調達が可能です。さらには、クラウド開発ではスケーラビリティがあるので、性能を維持しながらシステムを拡張できます。この様な仕組みが導入されているため、クラウド開発では迅速かつ柔軟性のあるシステムを構築することができます。
・スケーラビリティの向上が見込めます。
スケーラビリティ (Scalability) とはビジネスの規模や利用者の増加などにより、処理量の変化に応じて、システムをフレキシブルに性能を維持しながら拡張できる能力のことです。スケールアップ(サーバを追加)と、スケールアウト(リソースを追加)を活用しながら、処理能力をレベルアップすることで、システムを安定させて運用することが可能になります。
・コストを削減できます。
システムを構築するためにクラウド環境を使用する場合、オンプレミス環境とは違い、ITリソースを使用した分だけ支払えばよいので、コストを削減することができます。
・開発スピードが向上します。
クラウド開発では、オンプレミス環境とは違い、管理画面からコーディングをするだけで、数分~数時間でサーバの調達、構築が可能になります。ですので、開発スピードは格段に上がります。また、必要な分だけITリソースを調達する従量課金制度を採用しているため無駄なコストがかかりません。便利な特徴を持つクラウド環境ですが、カスタマイズには一定の制約があるので、そこだけ注意が必要です。
・障害時に影響を受けにくいです。
クラウドサービス環境では、障害時にダメージを受けにくいと言った特徴があります。それはクラウドネイティブでは、アプリの機能が「マイクロサービス」という小さな単位で機能が分割されているため、障害の原因を見つけやすいのです。また、マイクロサービスで機能が分割されているため、不具合を直している間も、アプリケーションを稼働し続けることが可能です。
・可用性を確保できます。
オンプレミス環境では自社でセキュリティ対策、障害発生時の対応を講じる必要がありますが、クラウド環境ではクラウドベンダーが管理をしているため、可用性(何らかの障害が発生しても、安定してシステムや情報を使える状態を維持すること)が確保されています。ですので、万が一、障害が発生しても短時間で復旧できます。
・クラウドリソースの最適化ができます。
クラウド最適化とは、必要な量だけITリソースを効率的に確保することです。これにより無駄なコストを抱え込まずに、システムを効率よく最適化することができます。ITリソースを効率的に確保するためには、具体的には、自動スケーリングによるITリソースの調整、あまり使っていないインスタンスの特定や削除、リソース使用状況を定期的に分析するなどの対策が挙げられます。
・迅速なアップデートや修正が可能です。
クラウドネイティブではアプリの機能が「マイクロサービス」という小さな単位で機能が分割されているため、アプリケーションのサービスを停止することなくアップデートや修正が簡単に行えます。
参考出典:クラソル Qiita AWS CREX SCSK Platform Navigator WaGAZINE
IT用語辞典しらべるIT TECH MANIA さくらのクラウド XiMiX
KDDI BUSINESS Wikipedia さくらのクラウド クラソル ONES.com
2.クラウドエンジニアの特徴とは

〇クラウドエンジニアとは。
クラウドエンジニアとは、Microsoft Azure、Google Cloud、AWSと言ったクラウドサービスを活用し、ITインフラを構築するため、システムの設計・構築・運用・保守などをするエンジニアのことです。
〇クラウドエンジニアの主な業務とは
・クラウドマイグレーションをします。
クラウドマイグレーションとは、オンプレミス環境で利用していたデータ、システム、アプリをクラウド基盤に移行することです。クラウドマイグレーションを行うメリットは、データ管理や活用がスムーズに行える、セキュリティ対策がしやすい、インフラコストを調整できる、BCP対策(災害や障害への備え)を強化できる、セキュリティ対策を講じる、システム環境(システム変更、サーバ増強など)を柔軟かつ迅速に行える、システム構築・運用・保守のコストを軽減が可能になるなどが挙げられます。
・クラウド運用の自動化をします。
クラウド運用の自動化とは、ITシステムの運用業務において、人的作業を削減、効率化することで、運用保守にかかるコストや負担を削減し、業務効率化を進めて運用自体を自動化することです。このクラウド運用の自動化により、運用を担当するITエンジニアの負担を減らせるので、システム運用が安定します。
・クラウド障害に対策を取ります。
クラウド障害とは、各種トラブル(ネットワーク遅延、データへのアクセス不能、サービスの停止など)により、クラウドサービスが正常に利用できない状態のことです。このクラウド障害の主な原因とは、ネットワーク障害、サーバ冷却装置の故障、天災、ヒューマンエラー(人為的なミス)、サイバー攻撃、システムにおける想定外の過負荷、停電、サーバー・ハードウェア障害、通信経路の問題などが挙げられます。クラウド障害が発生することにより、システムの利用者に影響が出たり、アプリケーションやサービスが一時停止をしたりしますので、注意が必要です。
・クラウドアーキテクチャ設計をします。
クラウドアーキテクチャ設計とは、クラウド環境の中で、システムを構築していくために、どのクラウドサービスを採用して、どんなふうに連携させていくかを設計していくことです。アーキテクチャ設計にクラウド環境を採用したことにより、システム構築のために、ITリソースを必要に応じて必要な分だけ購入できるなど、コスパの良い仕組みを作ることができます。
・クラウドサービスにおける要件定義をします。
クラウドサービスにおける要件定義とは、クラウド移行に際して、関係者へのヒアリングを通じて、必要な機能や要求条件を明確に定義することです。具体的には、独自のクラウドインフラ環境を整備するために、運用ルール・ITの仕様・費用見積もりなどを行っていくことです。
・クラウド構築をします。
クラウド構築とは、企業のITシステムをクラウドサービス上に、インターネット経由で提供されるストレージやサーバ、ネットワーク、データベースなどのリソースを活用して、設計・構築することです。クラウドサービス上で設計できるため、物理的な機器などを買い求める必要がないため、初期投資が少なくて済みます。
これらのクラウドサービスの提供形態は、「プライベートクラウド」「パブリッククラウド」「ハイブリッドクラウド」の3種類、および複数のパブリッククラウドを併用する「マルチクラウド」の1種類に分類されます。
・クラウドセキュリティ対策をします。
クラウドセキュリティ対策とは、クラウドサービス上での、データ消失、不正アクセス、サイバー攻撃、情報漏洩などのリスクを無くすセキュリティ対策のことです。これを行うのが、クラウドエンジニアです。
・サーバ、ネットワークの設定をします。
クラウド上にインターネット経由で、サーバ、ネットワークの構築を行います。オンプレミスのような物理的な準備が不要のため、短期間でシステム構築ができ、コストも安く済むのが特徴です。
・クラウドのプロビジョニングをします。
クラウドのプロビジョニングとは、必要になった時にすぐにIT資源を使えるようにしておくことです。ここで言うIT資源とは、ネットワーク、アカウント、サーバなどのリソースのことです。クラウドのプロビジョニングの具体的な実行方法としては、IT環境の土台(クラウドサーバの構築、ネットワークの構築、パソコンの設定、ストレージの確保、SaaSのアカウント発行など)を整備することです。
参考出典:Tech Go レバテックキャリア DYM CAREER KIKKAKE AGENT
クラソル さくらのクラウド クラソル TISI Ops Today TOPPANシステムインテグレーションBUSINESSサイト クラソル 株式会社IC ISSOH SmartHR
3. クラウドエンジニアに必要なクラウド資格とは

クラウドエンジニアに必要なクラウド資格とは、代表的なものですと、AWS関連資格、Microsoft Azure関連資格、Google Cloud関連資格があります。では、どのレベルから勉強するのが良いのでしょうか。ユニゾンキャリア転職によると下記の通りです。
〇AWSではCloud Practitionerから学び始めるのがおすすめです。
〇Microsoft AzureではAzure Fundamentalsから学び始めるのがおすすめです。
〇Google Cloud では、まずはCloud Digital Leaderから学び始めるのがおすすめです。
参考出典:ユニゾンキャリア転職
4.クラウド資格以外で、クラウドエンジニアが取得するべき資格とは

〇セキュリティ資格
・情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
・セキュリティプロフェッショナル認定資格(CISSP)
〇ネットワーク資格
・CCNA(Cisco Certified Network Associate)
・CCNP(Cisco Certified Network Professional)
・ネットワークスペシャリスト試験
〇サーバ資格
・LPIC(Linux Professional Institute Certification)
・LinuC
〇データベース資格
・ORACLE MASTER
・データベーススペシャリスト
〇汎用的資格
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
参考出典:Cyber Security .com ユニゾンキャリア転職 レバテックキャリア
まとめ

今回の記事では、「クラウドネイティブ時代を生き抜く!クラウドエンジニアになるための資格一覧」をテーマに簡潔に考察してきました。クラウドエンジニア関連の資格を取得するには、タイパもコスパも重視して考えていく必要があります。今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。