1. フリーランスって何?

こんにちは。咲くキャリ編集部です。

今回の記事では、「フリーランスってなに?」という記事について詳しく解説していきます。今回も、読者様にお役に立てる情報満載でお届けします。

フリーランスとは、簡単に言うと「会社には属さずに、お仕事を続けていく人」と言えます。

また、納税する立場で考えると、「個人事業主」という区分で働くことになります。これは、自分自身が1つの会社になったと考えてみるとわかりやすくなります。

自分が1つの会社になったので、自分が働いた分だけ収入をもらえます。

しかし、自分が1つの会社なので、国に対する納税や、国に対する社会保険料(年金・健康保険・介護保険)の納付も自分自身でやるか、お金を払ってプロにお願いしなければなりません。

それでは、このようなフリーランスになった場合、その「メリット」や、「デメリット」にはどのようなものがあるのでしょうか。

この記事で詳しくみていきたいとおもいます。

2.フリーランスになる「メリット」とは

フリーランスになると、おもに次の様なメリットがあります。それは、下記の通りです。

1.働く時間帯が自由に選べる点

2.人間関係のストレスが激減する点

3.収入が大幅に増える点

4.働く場所についても、自由に選べる点

5.満員電車の苦労・苦痛から解放される点

6.暗黙の年齢制限に引っかからない点

以上の6点が、主なメリットになります。それでは、1つ1つ詳しく見ていきましょう。

2.1  働く時間帯が自由に選べる点

世の中には、早朝から頭が冴えている「朝型人間」、夜中しか頭がクリアにならない「夜型人間」などの生活リズムを持っている方は少なくないです。

例えば、夜の方が心身ともに調子が良いので、夜に仕事をしたいなと考えている方がいるとしましょう。

昼間に会社でやると5時間かかっていた作業が、夜に自宅でやると3時間で済ませることができた、という事例は少なくありません。

                これが、フリーランスの良い点の1つだと言えるでしょう。

2.2 人間関係のストレスが軽減する点

例えば、会社で正社員としてシステムエンジニアをやっているとしましょう。

まず、出社時には、好きなやつ、嫌いなやつ含めて挨拶や愛想をふりまかなければなりません。これは会社員の務めです。また、後輩が「先輩、これはどうやってやるんですか?」という名の「仕事の丸投げ攻撃」がやってきたと思っても、会社員である以上、逃げ場はありません。

上司がやってきて、「だいたい、君は仕事はできるが、ちょっと一つ一つの仕事に時間をかけすぎなんだよ!」というモラハラがやってくることも、しばしばあります。

「じゃ、この後輩の面倒は上司が見ろよ」とは思っても無駄です。それも会社員である以上、残念ながらあなたの仕事の1つです。

このように、本来ならば、必要のないこれらのフォローで、肝心の仕事が進まない経験は、誰しも1つや2つではないはずです。

自分の技術力をシステム開発に全力投球できれば、定時に帰宅できるのに!と、嘆くみなさん、その様なあなたにはフリーランスという働き方がオススメです。

フリーランスになれば、仕事あっせんサイトのエージェントと、クライアント様企業の担当者数名など、あなたが社会人として愛想を振りまくべき人間の数はぐっと減少します。

また、ミーティングや営業という場でしか、愛想を振りまく機会は必要ありません。

その分、仕事に集中出来ます。これもフリーランスの良い点の1つです。

2.3 収入がかなり増える点

フリーランスになると、収入がかなり増えると言われています。

フリーランス、すなわち個人事業主として独立すると、その人の技術力に見合った収入がクライアント様よりもらえることになります。

そして、そこには会社員時代にように「雇い主の企業」が存在していません。

つまり、中間マージンをとっている「雇い主の企業」がいないので、中間マージンの金額分はそのままフリーランスの方の取り分になります。ですから、フリーランスになると収入がかなり増えるのです。

しかしながら、注意すべき点が1つだけあります。

それは、中間マージンの中には社会保険料(年金保険料+健康保険料+介護保険料など)が含まれている点になります。

通常、会社員の時代には、これらの社会保険料は給料天引きで「雇い主の企業」が、国などに代理として支払いをしてくれていました。また、その支払い事務も「雇い主の企業」があなたの代わりに済ませてくれました。

フリーランスになると、社会保険料の納付事務も自分で行う必要が出てきます。また、社会保険料の企業負担分がなくなります。その分のお金の用意も自分自身の責任になります。その点だけ、注意するようにしましょう。

2.4 働く場所が選べる

クライアント様からの指定が特に無いかぎり、東京で高い家賃を払いながら仕事をする必要はないのです。

たとえば、地方にある実家に帰ってフリーランスになるという選択もあります。そうすれば、家賃が浮きます。

また、自分が良く旅行に行く地域、北海道や沖縄に移住することも可能です。これらの場所は東京よりも家賃が安いです。PCさえあれば、世界中どこでも仕事も持っていて作業できるのがフリーランスの良い点です。

また、フリーランスという生き方は、収入が景気動向に左右されやすいです。自分が働いたお金は、将来に備えて、極力貯金していくべきだとおもいます。

家賃が安い場所で、自分がフリーランスとしてPCをつないで働くことも選択可能です。

これもフリーランスの良い点の1つだと言えるでしょう。

2.5 満員電車の苦労・苦痛から解放される点

特に、東京に住んでいる方は、通勤時間には満員電車に乗らないわけにはいかないと言う方も多いことでしょう。

例を出すならば、結婚を機に郊外へ引っ越したら通勤時間が倍になり、その倍の時間、満員電車に乗らなければならなくなった人がいます。

その方は、その劇的な環境の変化と満員電車の苦労に耐え切れず、軽いうつ病になり結局会社を辞めざるをえなくなりました。

このように、満員電車の苦労は、それだけ人間の心身に苦痛を与えるものでした。

フリーランスになると、この満員電車に乗らなくても良くなります。それは、仕事をする場所は何処でも良いからです。

更に、満員電車で通勤していた時間の往復分も、すべて本業の仕事に使うことができます。往復で2時間の通勤をしていた人は、フリーランスになると働ける時間が2時間増えたとの同じです。

これも、フリーランスの良い点の1つと考えられます。

2.6 暗黙の年齢制限に引っかからない点

システムエンジニアやライターなどの転職の場合、業界全体で暗黙の年齢制限が存在しているケースが少なくありません。

50歳過ぎの人の人物がある企業を受験したとします。日本国では、年齢で差別してはいけないという法律があります。

ですので、企業としては、一応、面接はするが、絶対に採用には至らないというケースが多く存在します。50歳を過ぎてもスキルが落ちることがありません。ですが、一般的には「暗黙の年齢制限」が存在していると思われます。

しかしながら、フリーランスの身分で、その同じ企業のプロジェクトに参加する場合には、そのような制限は全く受けません。

ただし、その企業のプロジェクトに継続的に参加できるかどうかは、その人自身のスキルが高いかどうかにかかっていると言えるでしょう。

3.フリーランスになる「デメリット」とは

フリーランスになるデメリットとしては、主に下記の様なものがあげられます。

 1. 会社員ではないので、自分自身で帳簿などの事務作業をしないといけない点

 2. 社会的な信用度が低下して、クレジットカードや住宅ローンの審査に受かりづらい点

 3. 会社員時代のような福利厚生制度が無い点

 4. 仕事の量や、年間収入は、どうしても景気動向に左右されてしまう点

それでは、1つ1つの項目ごとに詳しくみていきます。

3.1 会社員ではないので、自分で帳簿などの事務作業をしないといけない点

会社員をしていると、自然と受けることができた恩恵があります。

それは、経理部、総務部などの事務作業部門の恩恵です。

通常、法人格を有する会社を経営していくには、全ての企業が、納税作業や、役所への書類の各種届出など、本業以外の業務を請け負っています。だからこそ、みなさんは本業をスムーズに行うことができていました。

しかしながら、フリーランスになると、国民年金、国民健康保険、介護保険料は、フリーランスの方が、みずから役所に伺って手続きをしないといけません。

また、その負担金額も会社員時代の労使5:5の負担では済まなくなります。

フリーランスでは、社会保険料は全額自己負担になります。

これが、フリーランスのデメリットの1つだと言えます。

3.2 社会的な信用度が低下して、クレジットカードの審査や、住宅ローンの審査に受かりづらい点

ここで言う社会的な信用度とは、簡単に言うと「会社員であるかないか」という点で変化するもののことです。

一般的に、クレジットカードを作る際には審査が必要です。

クレジットカード審査において、1番重要視されるのは、会社員であるかないかです。

会社員であれば、毎月一定額の給与が振り込まれます。万が一、病気になったとしても、休業手当などが支給されます。

それはすなわち、会社員ならば、どんな状況であっても毎月一定額の支払い能力を持っているという証明になります。(これはあくまで、勤務先の会社の業績が大幅に悪化するなどのリスクを除けばという条件が必要ではありますが。。。)

もし、あなたがクレジットカードを持っていなければ、会社を退職する前にぜひ作成してください。

一方、住宅ローンも同様の審査が行われます。

もし、住宅を購入する予定があった場合は、会社員をやめる前にローン審査を申し込むことをオススメします。フリーランスの場合は、やはりローン審査は通りにくいです。

これが、フリーランスの代表的なデメリットの1つです。

3.3  会社員時代のような 福利厚生制度が無い点

会社には、内容は会社ごとで異なりますが、福利厚生制度があります。

まず、法律で定められた社会保険と言われる制度、すなわち厚生年金、健康保険、介護保険があります。

その一方で、健康診断、スポーツジム、昼食代金の補助、映画や舞台の割引チケット、レジャー施設の割引チケットなど、法律では定められていませんが、その会社独自の福利厚生として導入している企業は多数あります。

これは、その企業の求人応募数を増やしたり、在職社員のやる気や生産性の向上につながっている制度だと言えるでしょう。

残念ながら、会社に属していない立場のフリーランスには、この福利厚生(法定福利厚生・法定外福利厚生)の恩恵を受けることができません。

これも、フリーランスになるデメリットだと言えるでしょう。

3.4 仕事の量や、年間収入は、どうしても景気動向に左右されてしまう点

バブル崩壊後、「失われた30年」という言葉ができたくらいに、日本経済は低いレベルで推移をしてきました。

特に、就職氷河期を経験した現在40代の方は様々な苦労を経験されてきたことでしょう。

この「失われた30年」の間に、日本企業にはある悪い慣例が出来てしまいました。

それは「会社の売上が下がった時は「雇用形態が会社との結びつきが低い順」からリストラをすればよい」という悪しき慣例です。

また、「雇用形態が会社との結びつきが高い順」から書き出してみると、下記の通りになります。

正社員→契約社員→フリーランス→派遣社員です。(フリーランスと派遣社員の順位が逆のケースも存在します)

こういった序列が存在するため、たとえ業務遂行のレベルが高い人でも、雇用形態の上下で、雇用調整の調整弁の役割を押し付けられるのです。

これらがフリーランスのデメリットだと言えます。

では、フリーランスの立場で働く場合、不況を乗り切る秘訣はあるのでしょうか。   

それは、まず①最低限半年間無収入でも生活できるくらいの貯金を作っておく、②夫婦共働きを実践する、③夫婦共働きの場合は、片方がフリーランスならば、もう1人は正社員で働くようにしておく、④フリーランス生活が長くなった場合は、節税のため「個人事業主」から「法人化」して節税をするなど、様々な工夫が考えられます。

だからこそ、このような工夫を駆使して、不況を乗り切っていくとよいでしょう。

4. まとめ

この記事では、フリーランスとは何かをみた後に、フリーランスの「メリット」、および「デメリット」について詳しくみてきました。

どんな雇用形態を選択するにせよ、100%これが良いという結果を生むことはあまりないと言えるでしょう。

景気停滞時には、たとえ正社員でも何が起こるかわからない時代に突入しました。

今、会社での雇用形態がどうであれ、いつでも次の会社に移れるくらいに、業務遂行能力を向上させる必要があります。

昔は、このようなサバイバル環境は、アメリカ社会のものという認識でした。

しかし今では、日本社会で働く場合も、労働環境はサバイバル時代になったのだと常に意識していた方が良いでしょう。

その意味では、1つ1つの案件ごとに企業と契約を結ぶ「フリーランス」という立場の場合には、良い意味でいつも危機感を持つことができます。

すなわち、「フリーランス」で働くことは、世渡り上手になるという1番大切なスキルを獲得できるのです。

このような「メリット」や「デメリット」をじっくり考慮して、あなたが働く雇用形態を選んでみてはいかがでしょうか。

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