1.はじめに

IT系フリーランスと言う言葉を最近よく耳にするとおもいます。

この言葉は、そのままIT業界の方がフリーランス(個人事業主)になることをあらわしています。

では、IT業界でフリーランスになることができる業種は、どの様なお仕事があるのでしょうか。

今回の記事では、「フリーランスとして独立できるIT業界の業種」について、1つ1つ詳しくご紹介していきたいとおもいます。

2.お仕事ごとの特徴

この章では、1つ1つのお仕事ごとの特徴を詳しくご紹介していきたいとおもいます。

2.1 プログラマ

プログラマとは、システムエンジニアが作成した仕様書に基づき、プログラミング言語を用いて、ソフトウェアやシステムをプログラミングする業種のことです。

プログラマは大きく分類すると、汎用系、ゲーム系、Web系、通信系、業務システム系、設備制御系、オープン・オンライン系、パッケージアプリケーション系、社内システム系、組み込み系、制御系などがあります。

ちなみに、プログラマの略称は「PG」といいます。

2.2 システムエンジニア

システムエンジニアとは、クライアント様が求めているシステムの概要を分析して、システム全体の設計図を描くお仕事のことです。すなわち、クライアント様のイメージをシステムに反映させて具体なシステム開発をしていきます。

この際に重要なこととして、システムエンジニアはイメージを具現化するために、システム構築をどの技術を使用して行うかを詳しく決めていく作業も担います。

また、システム開発していくには、予算見積もり、人員配置、試用テスト、要件定義、基本設計などの作業が必要です。ここまでの作業をシステム開発の上流といいます。

システムエンジニアが上流工程を担ったあと、システムエンジニアが作成した仕様書に基づき、プログラマがプログラミングを行います。これを下流工程といいます。

ちなみに、システムエンジニアの略称は「SE」といいます。

SEが活躍する分野には、ネットワーク系、セキュリティー系、アプリ開発、サーバ系、クラウド系などの分野があります。各自が持つ技術の種類によって、専門とする領域が変わってきます。

2.3 プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、システム開発のプロジェクト全体を統括する人のことです。

ですので、プロジェクトマネージャーは全ての業務に精通している人物しかなれません。その求められる能力としては、営業職、スケジュール・納期の管理者、システム設計、開発メンバーの選定・監督など、非常に多岐にわたっています。

システム開発プロジェクトが進行中にトラブルが生じた場合には、クライアント様に報告連絡をした上で、いち早く問題解決を図る役割も担います。逆にいえば、これからの能力を1人で有する人のみがプロジェクトマネージャーになることができるのです。

ちなみに、プロジェクトマネージャーの略称は「PM」と言います。

プロジェクトマネージャーには、情報処理通信機構(IPA)が実施しているプロジェクトマネージャー試験があります。

2.4 アナリスト

システムアナリストは、システム開発の最上流工程を担当しています。

求められる能力しては、ハイスキルのIT技術と、コミュニケーションスキル、採算予算や納期を計算できる経営センスなどです。

また、システム開発の最上流工程を担うので、システムエンジニアを統括するのも業務の1つになります。

具体的には、企業が使用している業務システムの現状を経営的に分析して、この企業が自足的な成長を遂げるために必要な事柄を洗い出していきます。

そして、クライアント様企業がさらなる成長を遂げるためには、今後、どのような情報システムを導入・運用すべきかを判断する業務していきます。

そのため、アナリストはクライアントにとって、営業職、IT技術者、さらには経営コンサルタントという、3つの役割を担っているのです。

2.5 ITコンサルタント

ITコンサルタントのお仕事を端的にいうならば、クライアント様からヒアリングをして、その問題や要望をくみ上げます。そして、クライアント様のために作成すべきシステムの概要をSEに伝えてシステム設計をさせることです。

その究極の目的とは、クライアント様がかかえる問題を、IT技術を駆使して解決することです。

ですので、ITコンサルタントは企業の問題解決のためにIT技術を駆使するコンサルタントなのでIT企業ではなく、IT系コンサル会社に所属しています。

2.6 WEBデザイナー

WEBデザイナーとは、企業、学校、官公庁などがインターネット上に設けたWeb(ウェブ)サイトの企画・デザイン・制作を行う。Webクリエイターとも呼ばれるという解説がなされています。

(参考引用:厚生労働省>職業情報提供サイト>日本版O―NETより引用

そもそも、企業HPを見ると、自社製品の解説やアピール、販促のキャンペーン、WEB・CMなど、その商品をより多く販売するためのアピールの場となっています。

したがって、掲載されている商品を小売店で手に取ってみたい!と、サイトを見ている人たちが思えるHPを作成する必要があるのです。

この様な企業HPは、クライアント様へのヒアリング→コンセプト作成→UI/UX設計→画面デザイン作成(絵を描く)→コーディング(Javascript/ HTML/CSS)→プログラミング→テスト→最終確認という工程を経て出来上がります。

その工程の中で、クライアント様へのヒアリング→コンセプト作成→UI/UX設計→画面デザイン作成(絵を描く)→コーディング(Javascript/ HTML/CSSを使用)までが、WEBデザイナーのお仕事になります。

WEBデザイナーの所属先としては、広告代理店・制作会社に属する方、インハウスデザイナー(その企業に所属しているデザイナー)、フリーランスの3つがあります。

2.7 ネットワーク・エンジニア

ネットワークエンジニアとは、コンピューターネットワークの全てに関わるエンジニアのことです。

具体的な仕事内容としては、①ネットワーク設計、②ネットワーク構築、③ネットワークの運用、④ネットワークの保守です。

ネットワークエンジニアの最大の目的は、パソコン通信環境を快適にして社会インフラを保守することです。

2.8 システム運用

システム運用とは、システムにトラブルが起きないように事前に防ぐことで、システムの管理・運用を安定的に行うお仕事のことです。そのため、常時システムを監視し、管理しています。

もしも、システムに大きなトラブルが発生したとしたら、どういったことが予想されるでしょうか。

例えば、銀行のATMシステムがダウンしたら預金引出もできなくなります。預金を引き出したい人にとっては機会損失になります。そして、当該の銀行にとってはビジネス・チャンスロスになります。

それゆえ、システムと言うものは常に安定に管理されなければならないのです。

3. まとめ

今回の記事では「フリーランスとして独立できるIT業界の業種」について特集をさせていただきました。

具体的には、プログラマ、システムエンジニア、プロジェクトマネージャー、アナリスト、ITコンサルタント、WEBデザイナー、ネットワークエンジニア、システム運用などのお仕事があります。

これからの時代を生きていくために、手に職をつけたいと思っている方は案外多いとおもわれます。

IT業界は不景気になっても実力さえあれば案件をGETできる業界です。

自分の適性を見極めて、IT業界において各専門業種のプロになるのもよい選択肢ではないでしょうか。

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