1.フリーランスになる前にやっておくべきこと
みなさま、こんにちは。今回の記事では「フリーランスになる前にやっておくべきこと」について特集していきます。
今回の記事も、情報満載でお届けしたいとおもいます。
1.1 家族との話し合い
フリーランスになろうと思った方は、まずは家族との話し合いをおこなう必要があるでしょう。
これは配偶者・子供がいれば、なおさら必要な作業になります。理由としては、フリーランスになるためには会社を退職しなければならないからです。
つまり、会社の退職日から、「フリーランスとして請け負う案件」が決定するまでは、無収入になるからです。
配偶者の方にこの話を持ち掛けた時点で、まずは「フリーランスには反対!」と言われることが簡単に想像できます。それは当然のことだと思います。
極端な言い方をすると、無職になるし、まだ次の就職先も決まっていないと宣言しているようなものだからです。
ですが、あなたがフリーランスを選択したいという「大きな理由」があるはずです。
例えば、上司が仕事を全くしないで遊んでいるので、代わりに自分が上司の仕事を全て引き受けているから辛いと感じています。そのため、精神的にもつらくなり体調もくずしてしまった。
「このままでは、過労死か、もしくはストレスで大病になりかねないです」など、正直に自分が思ったことを家族に伝えてください。
配偶者としても、あなたに死なれても困るし、病気になって入院されても困るので、真剣に「あなたがフリーランスになること」を許可しようかどうか、考えるようになります。
その際に、配偶者の方はもう1つの質問をしてくるとおもいます。
それは「フリーランスになると毎月いくらくらい収入が得られるのか」という質問です。
結婚は「おままごと」ではありません。家族が安心して生活をできないのなら、絶対に反対されます。
そのため、実際にフリーランス案件紹介サイトなどに載っている年収アップ例などを印刷して家族を説得する材料にすると良いでしょう。
1.2 自分および家族が持っているお金が、全部でいくらかを調べる
一般的な転職では、次の会社が決まるまでは、1か月以上2か月未満という短期の方が12.5%と多めです。
その一方で、10カ月以上が7.6%と少なくないのです。そこで、中間値をとって「6か月」という数値で転職問題を考えていきましょう。
(参考引用:厚生労働省>統計情報・白書>各種統計調査>21.3転職について)
自分と配偶者の貯金を合計して、最低でも6か月分の生活費があるかどうかを足し算してください。
1か月の生活費が約32万円だった場合には、6か月分なので、32万円の6倍の生活費がかかります。つまり192万円の貯金が必要になります。
我が家の貯金で約6か月は生活していけると思えば、自分が取り組みたいプロジェクトをじっくり探すことができます。
一方で、貯金が足りなくても前の会社で加入していた雇用保険の失業給付金がもらえるから大丈夫なのでは?という疑問を持つ方も多いことでしょう。
しかしながら、失業給付金はすぐにはもらえません。理由は、フリーランスになるために退職する場合は、ほとんどが自己都合退職になります。
その場合、失業給付金を受給できるのが、ハローワークに離職票を提出し求職の申し込みをしてから、7日+2か月後からでしか給付を受けられません。だからこそ、貯金をしておかないと生活ができないです。
更には、失業給付金は前の会社の給料の50%~最大80%しかもらえないです。
ですので、自分や家族が1か月生活するお金の全額を、失業給付金だけではまかなえません。
1.3 クレジットカードを持っているか
自分は現金主義だからクレジットカードは持ちたくないという方もいるでしょう。
しかしながら、フリーランスになった時、○○というソフトを購入しなければ、そのプロジェクトでお仕事ができないというケースも多々存在します。
また、ソフトを開発している企業、その中でも特に海外の企業では、ソフトの販売時にはクレジットカードでしかお金を払えないという企業がほとんどです。
クレジットカードは、VISA、MASTER、アメリカンエクスプレス、JCBならば、海外の企業での決済が大体可能です。
また、クレジットカードで取得できる「ポイント」や「マイル」も、結構仕事や日常生活の役に立ちます。そういった意味でも、フリーランス(個人事業主)は、クレジットカードを持つようにしてください。
ただし、フリーランスになってからでは、クレジットカードの審査に通りづらいです。それは、前回の記事にも記載しましたが、会社を辞めると社会的な信用度が落ちるからです。
ですから、会社を退職する前に、クレジットカードを作成すると良いでしょう。
1.4 ローンで買いたい動産・不動産はあるのか
この不景気の影響で、実は、金額の大きい買い物ほどお値段がものすごく安くなっているという現状があります。会社で何年もまじめに働いてきた方々で、貯金に余裕がある方は、景気停滞期こそ不動産を購入する良いタイミングだと判断した方も多いそうです。
この大きな買い物とは、マイホーム(不動産)や、自動車(動産)などのことです。かく言う筆者も、ローンで風呂釜を衝動買いしてしまいました。
一般的に、マイホーム(マンション・一戸建て)は数千万円以上、自動車は数百万円以上します。
当然ながらローンでの購入になります。
ただし、やはり会社員を退職したあとでは、社会的信用度が落ちるので、ローンの審査に落ちてしまいます。
もし、住宅や自動車を購入されたい場合には、会社を退職する前にローン審査を通すようにした方が良いでしょう。
2.会社を退職する方法
いざ退職をしようとすると、「いやぁ、この会社でも良い思い出は結構あったな」と記憶を良い方に変えていく傾向が多くの人に出てきます。本当に良いことがあったならば、退職しようとは思わないはずです。
また、良い思い出に浸りすぎて、同僚や上司に「本当にお世話になりました。実は、自分は退職しようと思っています」などと、報告がてらの相談をしたくなるのが人間です。
しかし、これは絶対にしない方が良いでしょう。
例えば、プロジェクトに参加している人数が少ない場合には、同僚も上司もあなたの都合を無視して、何とか退職をやめさせようと妨害をしてきます。ブラック企業ほど、この傾向は強いです。
妨害だけならばまだしも、それが原因で社内でのイジメに発展したケースも少なくないです。
自分自身の人生は自分だけのものです。
誰が何を言おうと、退職をしたいならば、上司→人事部→退職する日に同僚の順番で、内密に退職願いのお願いを進めていってください。
こうすることで、事前にあなたの退職が妨害されることが少なくなります。
2.2 退職願
まずは、上司に「退職願」を提出しましょう。これは退職を希望していると伝える書類です。
まず最初に提出する書類は「退職届」ではありません。
これを勘違いされている方が非常に多いです。「退職願」→「退職届」の順番で提出になります。
(参考引用:20代・第二新卒・既卒向け転職エージェントのマイナビジョブう20’s> 20代の転職HOWTO> 退職届・退職願の書き方と違いとは)
2.3 退職可能な時期をよく考える
通常、会社を退職するには、労働者は2週間前までに申し出なければならないと民法627条第1項にあります。
ですが、たとえ民法が2週間前まででOKとしていたとしても、会社の仕事的に、あなたが抜けては大変なことになるというタイミングというのもあります。
例えば、あるプロジェクトにあなたが参加していたとします。そのプロジェクトが、3年間で終了すると決まっていたとしましょう。今は、2年半が経過している時期です。あと半年でラストスパートをかけますと言った時期に退職を申し出るのは、やめた方が良いです。
あと半年期間が残っている状態で、ベテラン社員に抜けられたら、それがたった1人だとしてもプロジェクトに悪い影響を与えかねません。
プロジェクトに参加してる方々から恨みを買う可能性が高いです。
IT業界だけではなく、その業界も案外と狭い世界です。
これからフリーランスとしてお仕事を色々な企業様からいただくのです。
IT業界の人間関係に、不要な敵を作ってはいけないです。
プロジェクトが終わる2週間前に退職願いを出すようにしましょう。
3.まとめ
今回の記事では、「フリーランスになる前にやらなくてはならないこと」について特集をしました。
具体的には、家庭内の貯金総額をチェックする、クレジットカードの有無を調べる、ローンで買いたい動産・不動産はあるのかなどについて、家族とよく話し合うことが大事だと考えられます。
また、家族と話しあった結果、フリーランスになることを決意したとしましょう。
退職後にフリーランスになったとしても同じIT業界にてお仕事を続けていくのには変わりありません。だからこそ、退職時期は慎重に選ぶ必要があります。
たとえば、開発プロジェクト中に退職を選択するなど、退職した会社に迷惑がかかるような行動は絶対に控える必要があるでしょう。
きちんと、開発プロジェクトを完了させて、会社組織における有終の美を飾るのが1番です。
気持ちよく退職することで、後悔がなくフリーランスの世界に1歩踏み出してはいかがでしょうか。
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