はじめに

この記事では、IT業界で働くフリーランスエンジニアの方のワークライフバランスについて考察していきたいと思います。昔からよく遊び、良く学べと言います。これは仕事とプライベートの在り方について考えていることわざです。このことわざを実践するためには何が必要かを、今回の記事ではみていきます。ぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです。

1.ワークライフバランスとは

1.1ワークライフバランスとは

ワークライフバランスとは、直訳すると「仕事と生活の調和」になります。ここで言う生活とは、結婚生活、子育て、介護、趣味の時間などをさします。仕事ばかりでも、また生活ばかりでも生き方の調和を図ることはできません。ちょうど良い均衡を保ってこそ、個人の人生が充実して不満やストレスが減ることで、安心、安全な社会が実現すると言えるでしょう。

1.2 フリーランスエンジニアがワークライフバランスを実現するための制度

・有給休暇の取得促進

フリーランスのエンジニアの方が派遣でリモートワーク、もしくは出社型エンジニアをやる場合にも、有給はきちんと付与されます。有給が付与される一定の条件とは「雇入れ日から継続して6ヶ月以上勤務していること」「6ヶ月の間に全労働日の8割以上出勤していること」の2つをさします。派遣という働き方でも有休がとりやすい世の中になってきています。ワークライフバランスのうち、ライフで必要な用事をすませるために、積極的に有給を取れるような、派遣会社を探すのもワークライフバランスをより良くするために必要な行動と言えるでしょう。

・フレックスタイム

厚生労働省の定義によれば、フレックスタイム制は、一定の期間についてあらかじめ定めた総労働時間の範囲内で、労働者が⽇々の始業・終業時刻、労働時間を⾃ら決めることのできる制度です。このフレックスタイム制度を活用して、電車が満員ピーク時を避けて通勤することができます。また、保育園の送り迎えもフレックスタイム制を活用してできることの1つです。これにより、労働者は仕事と⽣活の調和を図りながら効率的に働くことができます。

・リモートワークから出社ワークへの回帰

新型コロナウイルスが収まってきた昨今、ITエンジニアの働き方が、企業の要請により、リモートワークから出社型ワークに徐々に戻りつつあります。

そして、会社員という働き方だと余分な人間関係に悩まされるから嫌だと思っている方は、人間関係がクライアント様とだけ必要になる出社型フリーランスエンジニアを選ぶのも、ストレスを避ける1つの方法になると思います。また、そのクライアント様との相性が良くなかった場合には、プロジェクト終了後、次のクライアント様先を、派遣会社を通じて選ぶ事ができます。このような派遣会社を活用して行うストレス管理もワークライフバランスをより良く実現する1つの要素になります。

・福利厚生サービスへの加入

昨今はフリーランスの方向けに派遣会社が福利厚生サービスを付与しているケースもあります。ここで言う福利厚生サービスは、リロクラブベネフィットステーションなどです。これらの福利厚生サービスでは、例えば、喫茶店でドリンク1杯50円引きのクーポンがあるというような日常生活の様々なシーンで使えるサービスです。これはワークライフバランスのライフの部分に役立つサービスだと言えるでしょう。

参考出典:

JobQTown

朝日新聞デジタル

厚生労働省

2.フリーランスエンジニアという働き方

・リモートワーク

新型コロナウイルスが5類感染症になったのを契機に、企業がリモートワークからオフィス回帰で出社を要求するようになりつつあります。フリーランスエンジニアの方でリモートワークを希望していても、それが叶わない状況も出てきているのではないでしょうか。その場合、自力でリモートワーク案件を探す必要があります。また、もし出社型フリーランスエンジニアという仕事を選ぶにしても、人間関係が良いと言われているクライアント様を探すのも1つの手段です。また、紹介手数料というコストはかかりますが、優秀な派遣会社にお願いをして人間関係がシンプルで楽なクライアント様を紹介してもらうのも、自力で苦労するよりは手間がかからないでしょう。

・仕事量の調節

出社型フリーランスの方でも派遣会社にお願いして仕事量の調節は可能です。ワークライフバランスを実現するために、派遣会社にお願いするのはもちろんですが、生活費に困らない様に、生活するために必要な年収の計算だけは忘れないようにしましょう。

・派遣会社を通じて出社型フリーランスという働き方

出社型フリーランスは、会社員エンジニアと比べて、会社内の同僚や先輩、上司に悩まされることがありません。派遣先のクライアント様との間のシンプルな人間関係を選べます。また、派遣先が嫌だった場合には、プロジェクト終了後、他の企業への派遣を選ぶことができます。

参考出典:

エデンレッドブログ

3.フリーランスの方のワークライフバランスが整うことでの労使ともにメリットがある

・心身ともにリフレッシュができるため、エンジニアが持っている能力を最大限に生かせる

ワークライフバランスを実現することで、労働者が生活面を充実させることができます。この生活面とはプライベートをさします。すなわち、結婚生活、子育て、介護、趣味の時間などでリフレッシュすることができます。これにより、心身共に健康になるので、エンジニアが持っている能力を最大限に生かして、仕事で企業により質の高い労働力を提供できるようになります。

・ワークライフバランスが整うため、仕事に不満が無くなり離職率が低下する

企業が努力をしてワークライフバランスを実現すると、労働者が仕事に対する不満が少なくなっていくため、離職率が減少します。これは会社員に限った話ではありません。派遣会社がきちんとワークライフバランスの実現に努めれば、フリーランスの方の派遣会社での離職率も減少するのです。

・エンジニアの個人の幸せが実現すると、その人材が生き生きと働くため、企業の繁栄にもつながる

ワークライフバランスを実現していない場合、プライベートの問題を片付けるための時間が残業などに圧迫されていると言えるでしょう。例えば、介護の時間などを十分にとることができていない場合、労働者は心の底から笑えない生活をしていると言えるでしょう。そんな日々が毎日続けば、人は心身のバランスを崩してしまいがちです。場合によっては、うつ病などを発症してしまう可能性もあります。ですので、ワークライフバランスを実現するための制度を上手に活用して、ワークライフバランスを実現することが大事だと言えるでしょう。それは、すなわち労働者が笑顔で生きていけることにつながるので、仕事面でも高いパフォーマンスを実現できます。ですので、企業にとっても望ましい状態だと言えるのです。このようにワークライフバランスを実現すると、企業の繁栄にもつながります。

・ワークライフバランスが整った企業だと優秀な人材を確保しやすい

今の時代、ネットサーフィンをすれば、企業や派遣会社の評判を口コミという形で見ることができます。この口コミで、その会社や派遣会社がワークライフバランスを実現しているかを判断することができます。派遣会社に登録をして、出社型フリーランスエンジニアをしたい方も口コミで登録先を選ぶことが、自己防衛につながると言えるでしょう。

参考出典:

wovie

Learning gift

レバテックフリーランス

PERSOL

DMM WEBCAMP

ミーキャリマガジン

フリーランス協会

まとめ

この記事では、

1.ワークバランスについて

2.フリーランスという働き方

3.フリーランスの方のワークライフバランスが整うことでの労使ともにメリットがある

について、考察してきました。ワークライフバランスを実施することで、労働者の幸せが実現して、ストレスが減り、企業により質の高い労働を提供することができます。ワークライフバランスとは、労使ともに幸福になる1つの手段だと言えるでしょう。最後までお付き合いいただきありがとうございました。