はじめに 

普段何気に使用しているキャリアパスや、キャリアプランと言った言葉について、具体的にはどういった意味があるのかを考えたことがある方は多いのではないでしょうか。特に会社という枠組みから出て仕事をしているフリーランスの方は考える機会は多いのではないでしょうか。この記事では1.キャリアパスとキャリアプランの違い、2.フリーランスに適性のある方の特徴、3.フリーランスのキャリアプラニングについて詳しく見ていきたいと思います。

1.キャリアパスとキャリアプランの違い

この章ではキャリアパスとキャリアプランの違いについて見ていきたいと思います。

キャリアパスとは、企業が労働者に示すもので目標の職位や役職につくために、どういったスキルや経験が必要かを示すものです。これにより労働者は出世のためにどういったスキルや経験を詰めば良いのかを可視化できるので、モチベーションが上がります。

一方、キャリアプランとは、労働者1人1人が考えるもので、自己の理想の実現のために中長期的な働き方において自分がどのような計画を立て実践していくかというものです。自己のライフプランも一緒に盛り込んで考えていく場合が多いです。

参考出典

Color is

あしたの人事

Indeedキャリアガイド

違いを知ろう!○○と○○の違いは!?

開志創造大学情報デザイン学部

BIZREACH with HR

RECRUIT AGENT

2.フリーランスに適性がある方の特徴

第1章では、キャリアパスとキャリアプランについて見てきました。この章では、この記事の読者であるフリーランスの方のお役に立つ情報として「フリーランスに適性がある方の特徴10個」を箇条書きにしていきます。

・貯金が得意な方

フリーランスとして開業すると、仕事にありつけていない無収入期間もあることに注意が必要です。フリーランスとして生きていくためには、仕事がない間も余裕をもって暮らせる貯金を持つことが必要不可欠になります。

・メンタルが強めでマーケティング能力を有している方

フリーランスとして開業すると、自分を食べさせるのは自分自身になります。そこで求められるのはマーケティング能力になります。すなわち、自らアクティブに営業活動を行って案件を獲得する能力が必要になります。そのためには、自腹で会費を払い、多くのイベントに参加して人脈作りとすることが欠かせなくなります。

・コミュニケーションスキルが高い方

他者を信頼して意思疎通を円滑にしていく能力をコミュニケーションスキルといいます。このスキルが高くなると他者との意思疎通が円滑になるので、案件の獲得に必要な能力といえます。

・ネットワーキングができる方

ネットワーキングとは、ビジネスにおいて信頼できる人々と良好な人間関係を築くことのことです。フリーランスの方が案件を獲得するのに必要不可欠な能力といえます。

・セルフマネジメントができる方

セルフマネジメントとは、自己実現のために自らを律して管理していくことです。具体的には自分の能力を最大限に有効活用するために、健康状態や感情をより良い状態に保つことです。これによりストレスフルな状況下でも良いパフォーマンスを実現することが可能になります。

・継続的なスキルアップを自分でできる方

フリーランスの方、特にエンジニアの方はプロジェクトごとの雇用になります。生成AIや複数の新しいプログラミング言語を習得していかないと、案件で雇用されることがなくなってしまう可能性があります。ですので、スキルアップのために自らの価値や能力を高めるためにも、生成AIや複数のプログラミング言語を学習していく必要があります。

・モチベーション維持ができる方

案件を獲得して1人で仕事をしていくフリーランスという生き方を選択する場合に、注意する点があります。それは「モチベーションの維持」です。会社員としてオフィスの中のチームで仕事をしている時は、安定した賃金、愚痴を吐ける同僚など職業人としてある程度の枠組みの中で仕事をすることができます。しかしながら、フリーランスになると自分ひとりで業務の遂行をし、案件の獲得も自分ひとりで行います。1人きりで業務で一定の成果を収め、1人きりで収入確保のために営業活動まで行います。それは案件が確保できないならば、無収入になってしまうからです。そのため、常にやる気を出し、アンテナを張っておく必要があります。このようなモチベーションの維持を図るために、自己肯定感を高くしておく必要があります。

・適応力が高い方

フリーランスとして、高評価を受けて、常に案件を確保するためには適応力が求められます。ここでいう適応力とはクライアントのニーズに合わせて、急な設計変更などに対応することです。ですので、フリーランスの方は変化を楽しむマインドを持って案件に参加する必要があります。

・スケジュール管理ができる方

フリーランスの方は、常に自分のスケジュールを自己管理していく必要があります。フリーランスの方は会社員とは違い、自己裁量で仕事の量や内容を調節していくことができます。そのためには自分のスキルや可能な業務時間を把握した上で、納期を守ることが必要不可欠になります。この様なスケジュール管理ができないと、キャパシティオーバーを起こして納期に間に合わないという最悪な事態に陥ります。そこでITツールを使用してスケジュール管理をする方法もありますので、参考にしてはいかがでしょうか。

・キャリアプランを自分で作れる方

キャリアプランとは、継続的な学習意欲を持ち、自分の取り組んでいる仕事や、自分が有しているスキル・資格などを武器にして、自分が描いているキャリアを将来的に実現させていく計画のことをいいます。具体的には、生活のために業務を行うので収入目標を立てたり、ITスキルを充実させたり、人生の短期・中期・長期の目標をたてることです。このようなキャリアプランを自分で作れる方はフリーランスに向いているといえるでしょう。

参考出典

レバテックフリーランス

Ucozi.com

コエテコキャリアbyGMO

後悔しない生き方を後悔ナックス

株式会社ジョブサポート

FROMATION

TRANSBIz

JMAM

Midworks

HROne人事

3.フリーランスのキャリアプランの作り方

第2章ではフリーランスに適性のある方についてみてきました。それではフリーランスの方がIT業界で仕事をするにあたり注意をしなければならないことは何でしょうか。

それは市場で求められるスキルが技術革新のため常に変化していくということです。

それに対応していくために具体的には新しいプログラミング言語を学んだり、生成AIを活用していくことなどをしていかなければなりません。自分は得意分野があるから大丈夫と言って、新しいものを学習する事を拒んでしまうと、フリーランスだけではなく会社員でも食べていけなくなってしまいます。

将来的に技術革新があってもフリーランスの方が生き残れるかは3.1市場のニーズに対応したスキルセットを持っているか、3.2キャリアプランを持っているかどうかです。この2つの課題ついて詳しくみていきましょう。

3.1 市場のニーズに対応したスキルセットを持っているか

スキルセットとは業務をする上で必要なスキルを複数有していることです。市場のニーズや、どんな職種かで必要とされるスキルセットは異なるので、仕事をするために常にスキルセットの把握や見直しが必要です。

このようなスキルセットとは、スペシャルスキルとコアスキルの2つから成り立っていると言われています。

・スペシャルスキル→職種ごとに必要なプログラミング能力、語学力など

・コアスキル→ビジネスマナー、コミュニケーション能力、クライアントへの報連相の能力など

両方のスキルをバランスよく持つことがフリーランスになる上で大切だと言えるでしょう。

自分のスキルセットや専門分野だけでなく、市場のニーズも考慮してキャリアプランを立てることも大切です。

3.2 キャリアプランを持っているかどうか。

ここで改めて振り返ると、キャリアプランとは、労働者1人1人が考えるもので、自己の理想の実現のために中長期的な働き方において自分がどのような計画を立て実践していくかというものです。自己のライフプランも一緒に盛り込んで考えていく場合が多いです。

以上の様な概念でした。

それでは、キャリアプランを作るには具体的にどうしたらよいのでしょうか。

①契約で得ることができる収入金額の目標を決める

②自分の得意不得意を把握する

③自分の他人からの評価を思い出して参考にしてみる

④どのプログラミング言語を使えるか

⑤会社員時代にどんなプロジェクトに参加したか

⑥ライフプランも含めて、短期・中期・長期の目標を立てる

⑦資格取得やスキルアップの目標を立てる

上記のような点を押さえてキャリアプランを立てていくと、比較的作りやすいと思います。キャリアプランをきちんと作成しておくと、クライアントに自分の市場価値を上手にアピールできるので、案件獲得につながっていきます。

参考出典

プロフクMAGAZINE

andHiPro

株式会社Waris

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一般社団法人キャリア協会

スキルマネジメントMagazine

おわりに

この記事ではフリーランスのキャリアの積み方を考察するために、1.キャリアパスとキャリアプランの違い、2.フリーランスに適性のある方の特徴、3.フリーランスのキャリアプランの作り方ついてみてきました。現在フリーランスの方、これから独立してフリーランスをめざす方の何かしらの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。